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信心過ぎて極楽通り越す

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2023年 08月 20日

ゴロゴロさん襲来







本州よりかなりマシですが今年の北海道は暑いです。

その北海道で2泊3日、その3日間をゴルフ三昧という超人が合間を縫って訪問していただきました。

お疲れのところ本当にありがとうございました。

ゴロゴロさんはいつも当ブログに書き込んでくださる読者の一人です。

ネットの功罪の「罪」の話題が多い今日この頃ですが、

遠く離れた、普通では知り合うことがない方と直接お会い出来るのはネットの大きな「功」だと思います。 

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ゴロゴロさんがお持ちになったアナログディスクを聴きながら音楽の事、音の事、お話させていただきました。

短い時間の中で、ゴロゴロさんが非常に優れた「音楽を聴く耳」をお持ちであることは直ぐに見抜けました。

拙宅の装置や音に興味を持たれて来ているはずですが、彼のお話は常に音楽がベースであり

オーディオはそれに付随するものとしての位置づけなのかもしれません。

ゴロゴロさんはアナログクラシックファンです。

普段はアナログレコードでクラシックを聴かない小生にとって彼を招待するのは命知らずの行為だったと思います。

しかし訪問日に合わせて装置の調整をするうちに、次第にアナログで聴くクラシックの魅力に気づかされてしまいました。

そして当日、彼が持参したクラシックアナログレコードは「音楽」のエッセンスが立ち昇る名演奏でした。

Furtwangler と Kulemperer 。なんて重厚なんでしょう。

ジャズは Keith Jarrett と Joe Henderson 。ECMサウンドとブルーノートのハードバップ。

完全に拙宅の装置はゴロゴロさんに試されていたのでした。


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音楽を聴いているのか音を聴いているのか分からなくなる小生は、本来あるべき姿に触発されてしまいました。

そして置き土産として ”アナログレコードで聴くクラシックの魅力” が部屋に残されていました。











# by gokurakutojigoku | 2023-08-20 00:05 | 御来客 | Comments(6)
2023年 07月 28日

エレゾエスプ 開演






オープンキッチンのダイニングに通される。

太平洋に面した高台であるが窓はない。

それは食事と対峙して欲しいからという願いから。

指揮者と奏者はチューニングを終了していた。

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当日の”曲目”

それぞれの料理にワインかソフトドリンクがペアリングされる。
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最初の一品。エゾシカのコンソメスープ。

筋・骨・香味野菜・水のみで仕上げたという。

【オーディオ的表現:雑味のない静粛さ。化粧を施さない素直な表現。】

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シャルキュトリ盛り合わせ・・・(シャルキュトリ : 食肉加工品の総称)

すべて美味しいの一言。

【オーディオ的表現:洗練されており派手ではない。禁欲的とも思える抑制が。】

全ての料理は素材の段階から吟味しスパイスや調味料にほとんど頼っていないそうである。

このお皿のハイライトは左下のブーダンノワールである。

通常は豚の血、脂肪、内蔵で作るソーセージだが、ここではエゾ鹿の血を使っている。

上品でナイーブなコク。生臭さは微塵もなく滑らか。

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地元の大津で獲れた鮭の料理。

素材の旨味を活かした派手さのない一品。

【オーディオ的表現:ウエットな滑らかさ。】

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豚のロースハム。地元のピーマンを添えて。

人生の中で最高のロースハム。あっさりと薄味でしっとりとした食感。

【オーディオ的表現:洗練されながら冷たさはない。優美で滑らか。】

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エゾシカのソテー

今まで食べていた鹿肉は何だったんだ! 衝撃の一皿。

【オーディオ的表現:倍音成分が豊かだがナイーブな表現】

ジビエでありながら癖のある獣臭は感じられない。

鹿肉好きな方はかえって食べない方が・・・・・。 不幸になります。

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創業者・代表取締役 佐々木章太氏が理想とする食のオーケストラを堪能させていただきました。

小生が持つジビエ料理の基準は更新されました。

ジビエの「知っていたつもり」は「何も知らなかった」という事に気付きました。

この料理、日本人に限らず世界の食の担い手に味わってほしいと思います。

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いつまでも続いてほしい豊かな自然と世代交代。

人が自然に適切な距離感を保つ大切さをこの料理は教えています。

お目覚めもジビエ料理でおもてなし。

詳細は是非宿泊してご自身の舌で確認を。世界観が変わります。

頼んでも行かないと思いますが、ビーガンの方は無理です。



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翌日、十勝から知床方面に足を伸ばす。

斜里郡清里町のさくらの滝。

サクラマスが遡上している。

この風景を10年後も観ることはできるだろうか。









# by gokurakutojigoku | 2023-07-28 00:07 | グルメ | Comments(6)
2023年 07月 22日

エレゾエスプリ プロローグ





北海道の十勝川河口近くにある豊頃町大津。

十勝地方の開拓が、十勝川を河口から遡上する形で進んだ歴史から十勝地方発祥の地とされる。

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大津の荒涼とした海岸の高台にそれはある。

雄大で過酷な自然の中に造られた現代的な建物。思わずそのコントラストに引き込まれる。

それは彼らの仕事の成果を問う舞台である。

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株式会社エレゾ社のレストラン部門 EREZO TABLE が運営するオーベルジュ。

1日3組限定。

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ゲストハウスの内部。

美しくモダンな設え。調度品やアメニティのセンスは非常に高い。
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室内には解体されたエゾシカ肉と軍鶏の写真。

今夜の酒池肉林を大いに期待させる。

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ゲストハウスと対照的な白亜のレストラン棟。
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エレゾ社の志と哲学はこちらから。株式会社エレゾ社 | 北海道の食肉料理人集団 (elezo.com)

このホームページで訴えている内容は何ら誇張ではなく「実践している姿勢」を素直に正直に書き表している。

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ディナーは6時半に”開演”。

正面入り口から続く廊下で今日の”演目”の基礎知識のレクチャーを受ける。

狩猟、牧畜、屠殺、解体、熟成。

彼らはそのプロセスをありのままに伝える。決して美化しない。

この画の中には解体された屍とライフルと銃弾、動物に手を下して恩恵を受けるヒトが写し込まれている。

ホッケやアジの開きがそのままの姿で海を泳いでいると錯覚する若者が存在すると聞く。

従属栄養生物たるヒト属の一員として”食”の現実を知り、命の尊厳に敬意を払い、

自然が造りたもうた命を頂く有り難さを再認識したいものである。

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さあ、いよいよ開演である。














# by gokurakutojigoku | 2023-07-22 00:05 | グルメ | Comments(9)
2023年 07月 02日

美瑛の神







wooさんの奥様アッコさんが美瑛神社に行きたいと仰る。

美瑛神社? 調べてみればそれは「恋愛成就」の神様。

何を企んでいるのでしょう?

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己を神と信じて疑わないwooさん。

どれどれと冷やかしに社に近付いてくる。
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日頃の悪行の許しを請うご夫婦。
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社殿の前でいきなりアッコさんが空中浮遊した。

お許しは頂けたのでしょうか?
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晴天の初夏の日差しの下で、沼は青く染まり岩肌から青い水が噴き出していた。

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6月下旬にラベンダーが咲いている。記録的に早い。
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小生も久し振りに美瑛を堪能しました。


wooさんと言えばご飯。勿論抜かりはありません。

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道中いつもイチャイチャしていたお二人。

美瑛神社恐るべし。

ごちそうさまです。












# by gokurakutojigoku | 2023-07-02 00:05 | 御来客 | Comments(6)
2023年 06月 29日

熊本のおじさん





1台では不足を感じていた KEF KF92 を2台駆動にしました。

1台をフルボリュームにするより、質、量共に満足いくものとなりました。

コントラバスのビブラートは明瞭に、パイプオルガンのローエンドの伸びも気持ちいい。

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クラシックは全く聴かないという 熊本のおじさんのwooさんも、サブウーファーを加えた方がバランスはいいと仰ります。

wooさんが鳴らしている Avantgarde TRIO は凄い重低音が出るのに・・・・・。

最近あまりオーディオ弄りをしないと言いますが、TRIO でクラシックに目覚めて・・・・・、くれないかなぁ ♨♨♨
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# by gokurakutojigoku | 2023-06-29 00:05 | 御来客 | Comments(10)