1 2018年 04月 19日
以下、管球マニアには常識らしいですが備忘録としてUPします。 1958年以降の Telefunken は8ケタのデートコードがレタリングされています。 ただし、1930年から1968年までは別に「3レター&2桁」「アルファベット2桁」のデートコードがあり 1958年から1968年までは平行して使用されていたようです。 ![]() 1桁目 B Berlin factory (U = Ulm factory) 2桁目 3 日の十の桁 3桁目 2 日の一の桁 3桁目と2桁目で「23日」 4桁目 0 月の十の桁 (0か1のみ) 5桁目 5 年の一の桁 この場合1965年か1975年 6桁目 4 月の十の桁 4桁目と6桁目で「4月」 7桁目、8桁目 01 改訂番号
この球は1965年か1975年4月23日にベルリン工場で製造されたECC83ということになります。 もう少し素直な表示に出来なかったのでしょうか。 戦前戦中の軍事機密も影響しているのかな? Telefunkenの真空管の真贋は管底の◇マークがその根拠になりますが、 当時はOEM生産が普通に行われていたため Telefunken で生産されVALVO や SIEMENS のレタリングを纏った◇マークの球も存在します。 ![]() ▲
by gokurakutojigoku
| 2018-04-19 23:27
| 真空管
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2018年 04月 13日
先日の互換球の失敗から球を勉強するためにECC88(6DJ8)を5種類集めてみました。 ![]() プリアンプEAR912は5本のECC88が使われていますが、ラインステージの2本を挿し換えてCD入力で音の変化を探ってみます。 ![]() ①はデフォルトの球です。EARのマークがレタリングされてますがスロバキアの JJ Electoronic 製と思われます。 音の傾向はややドンシャリでこのプリの音の性格を形成しています。ジャズはダイナミックですがもう少し落ち着いた佇まいが欲しくなります。 ドンシャリと書きましたが、客観的に見れば下も上も伸びていると解釈すべきであって本当はまともなバランスなのかもしれません。 他の球を挿して分かったのですがなぜか解像感は少し落ちます。 ![]() ②Telefunken ECC88 お約束のダイヤ◇マーク付きです。輪郭や表情がクリアーで見晴らしがいいです。 音像は引き締まった印象ですが柔らかさも備えています。 一方で人の声に対してはストイック過ぎるかもしれません。 ![]() ③TESLA E88CC ECC88 の高信頼管。何ともありがたい事にsankanchiさんに譲っていただいたものです。 1960年代のOld STELA でgold grid & Gold pin 。手元に来てから色々調べてみましたが超レア球の様です。 sankanchiさんには心よりお礼申し上げます。 癖のない中庸を得た表現ながら透明感と柔らか味が同居したような、実にナチュラルです。 ![]() gold grid の拡大写真 ![]() ④Amperex ECC88 オランダ Heerlen factory 製の地球マーク付き。この球は我が家のJBLシステムに相性が良かったです。 演奏に深みや重量感があって、しかも解像感も良く出ていてまさにウエルバランスです。特にボーカルはピカイチでした。 ![]() 地球マーク ![]() Dimpled disc getter ![]() ⑤Amperex ECC88 こちらはイギリスの Blackburn factory製のAmperexです。 ④と同様に Dimpled disc getter ですが、プレート周りの構造は細部が異なっています。 ④に比べてあっさりしていておとなしく穏健な音です。 ![]() ⑥Mullard ECC88 イギリス Blackburn factory製です。響きが厚く重々しいです。長く聴いているとお腹いっぱいになります。 これが巷で言われるMullardの音の特徴なのでしょうがウチのシステムでは重量感が勝ってしまいます。 ![]() 管球ファンの間ではTelefunkenやMullardに人気がありますが、あくまでも自分のシステムとの相性ですから ブランドにこだわらないで少しずつマイナーな球も試したいと思います。 ▲
by gokurakutojigoku
| 2018-04-13 19:33
| 真空管
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