カテゴリ:クラシック( 5 )


2016年 03月 08日

Metamorphosen

それまでほぼジャズ一辺倒だった小生が

クラシックを聴いてみようと思ったきっかけになった曲が R.シュトラウスのMetamorphosenです。

「23人の弦楽奏者のための”習作”」という副題の意味が理解できない! と思うほど超絶技巧作品。

今から12年前、義理の父の葬儀に向かうために運転していた車のFMから流れてきたこの曲が、

ベートーベンの交響曲第3番「英雄」の第2楽章「葬送行進曲」を根幹にした主題で、

”追悼”を意図したものであることはその当時知る由もなかったが、

沈んだ気持ちで葬儀場に急ぐ小生がこの曲に共鳴したのは自然なことだったのかも知れない。
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3枚所有している中で圧倒的なのは1969年のカラヤン/BPO盤。

深く重く地を這うように荘厳で、シュトラウスが作品に織り込んだ意図を炙り出すが如く凄い演奏である。

1986年のプレビン/ウイーンフィル盤は録音が良くかなりいい演奏。カラヤン盤より軽めで疲れない。

先日拙宅にいらしたSouthさんから教えていただいた 2007年のファビオ ルイージ/ドレスデン盤は、

この曲を分解洗浄して組み直した精密機械のような緻密さで迫ってくる。

SACDの高音質と相まってドレスデンの弦は冴えるがカラヤンのようなドスが効いてないのでこれは涙なしの「追悼」か。

Metamorphosen は変容と訳されるが生物学の昆虫の変態と同義である。

シュトラウスはロマン派なのに前衛的なところ、

曲の構成は複雑難解、

曲の題名も一見すると意味不明なものが多い。

やっぱりシュトラウスは変態だ! というところでSouthさんと意見が合ってしまった。









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by gokurakutojigoku | 2016-03-08 20:04 | クラシック | Comments(6)
2015年 03月 24日

Aldo Ciccolini

先日HALさんから送られてきたCDがすこぶるよかったです。

クラシックファンには良く名の知れた重鎮らしいですが

小生は演奏を聴くのは初めてでした。
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最初は仕事をしながらBGM的に聞き流そうとしましたが

思わずリスニングポイントに移動して聴き入ってしまいました。

力強く、しっとりと味わい深い演奏です。

HALさん曰く、「Ciccoliniのピアノは殆ど持っていますが、あのCDの出来は特別です。」

その Aldo Ciccolini が今年の2月に永眠されました。

このCDは彼の追悼盤としてリリースされたのでしょう。

ELECTRECORD というレーベルのコンプリート2枚組です。

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by gokurakutojigoku | 2015-03-24 23:37 | 未分類 | Comments(2)
2013年 12月 17日

大人買い

クラシックのコンピレーションボックスを買い漁ってしまった。
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クラシック初心者の小生にとってこの手の企画は実にありがたい。

最大の魅力は歴史的名盤の選りすぐりであること。

単品だったら恐らく買わないであろう作曲家、演奏家が聴けること。
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全く好みに合わないCDでも1枚200円前後なので悔しくない。

そして実際に聴いてみて感じたのは古い録音でも意外に音がいい。
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すべて聴き終わるまで何年かかるだろう。
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by gokurakutojigoku | 2013-12-17 22:28 | クラシック | Comments(6)
2013年 07月 03日

推薦盤

左・ HALさんから推薦いただいた

J.S BACH ・ CELLO-SONATEN Mischa Maisky Martha Argerich

アルゲリッチといえば小生の中では”男性的なタッチ”のイメージだったがなんとしなやかなことか。

マイスキーは力強いのにナイーブに感じられる。

1985年の録音だがbig name になる人は若い時から凄いということか。

音質もおとなしく穏健な傾向でホッとする。
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中央・ South-G さんから推薦いただいた

Franz Schubert Complete Works for Violin and Piano Julia Fischer-Martin Helmchen

2009年の録音+SACD (だから音質が優れている保証はないが)

これは SACD の面目躍如である。

雑味を感じさせない透明感と柔らか味。美味しい音である。

実は小生はこの演奏者の2人は存じ上げてなかったが凄く良いと思った。



右・ 今回R・Rの魅力を探るべく購入したCD.

フルートとギターのデュオである。

R・R の Keith O.Johnson というエンジニアは徹底的なオーガニック主義者なのかもしれない。

特にギターは高音質録音にありがちなガットや左指の摩擦音が主張しない。

凄く自然体で最初は物足りなく感じたが、聴き込むにつれて”寺院の石庭”を思わせる緻密に計算された

過不足ないベストバランスなのだと思わせられる。
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by gokurakutojigoku | 2013-07-03 01:18 | クラシック | Comments(6)
2013年 06月 19日

Reference Recordings

小生はクラシック音楽について殆ど知らない。

殆ど知らないということは少しは知っているのかと問われれば身も蓋もない。

まあ、アシュケナージの指揮が下手糞ぐらいはわかるけど。

最近リファレンスレコーディングというレーベルのCDを買った。

以前からマインド寺に置いてあって気にはしていたが、借りて家で聴いて驚いた。

この透明感はなんだ!?

この情報量はなんだ!?

低音は空気を震わせ、高域は滑らかに伸びていく。

拙宅の発展途上装置を「完璧になりました宣言」しようかなと一瞬だけ思ったが、聴き込んでいくと次第に装置のアラも見えたりして・・・。

ただし他の優秀録音盤と違うのは、再生される音に不満があってもそれが録音ではなく再生側の不備であると不思議に思える所。

そう、信じる者はいつか救われるのだ。(お前はいつ救われるのか?という質問は決してしないでください。)

調べてみるとこのレーベル、 Keith O.Johnson という録音エンジニアが主宰している。

この人、「24bitデータを音質を損なうことなくCDの16bitに収める」"HDCD"の開発者なのだそうだ。
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このレーベル、大植英治指揮+ミネソタオーケストラの録音を多数リリースしている。
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実は指揮者、オケともに小生は名前すら知らなかったのだが演奏は凄くいいと思った。

しかし何分クラシックに造詣の浅い小生であるので圧倒的な音質にごまかされているのか

やはり大植氏がすばらしいのか・・・と一瞬迷うくらいの録音の良さ。(大植英治をけなしているわけではありません。念のため。)

HDCD なので HDCD 対応プレーヤーが理想だが未対応プレーヤーでも問題はない。

マドリガル・レビンソンの CDプレーヤーはハイエンド機では珍しくHDCD 対応だが、未対応のエソテリック P-03+D-03で再生した方がクラシックでは断然好みである。
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圧巻はリファレンスレコーディング唯一の(おそらく) SACD盤。
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小生が所有するクラシックCD中、ベストレコーディングと断言できそうである。

このレーベル、ジャズもリリースしている。 Keith O.Johnsonは果たしてどんな録音をしているのか。
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凄い録音である。生々しいと言っても語弊はないと思う。

が・・・、”ジャズ”の音かと問われれば少し違うかな。

時々お目にかかる典型的なクラシック屋のジャズ録音のようなことはないが、groovy ではない。
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by gokurakutojigoku | 2013-06-19 13:39 | クラシック | Comments(5)